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ヨーロッパ史入門 原形から近代への胎動 (岩波ジュニア新書)

ヨーロッパ史入門 原形から近代への胎動 (岩波ジュニア新書)

池上 俊一

岩波書店 / 2021-12-17

累計読者数8
平均ハイライト数 26.5件/人
推定読了時間 約3時間26分
star総合評価 64/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 28%

この本について

歴史の本を読むとき、「知識は増えるけど、自分の感覚とつながらないな…」と感じることがありませんか。私もヨーロッパ史は国名や年代の暗記になりがちで、仕事や日常の判断にどう効くのかが見えず、距離を感じていました。 この本が少し違ったのは、読者の方が抜き出していたような“機縁”“淵源”“よそ者が仲介者になる理由”みたいな、人間の動き方そのものに関わる視点が散りばめられているところでした。ヴァンダル族だのヴェルダンだの、固有名詞は確かに多いのですが、読み進めるうちに「集団がどう折り合いをつけてきたのか」「外部の存在が状況を動かすときの条件」など、今の組織やチームにもそのまま持ち込める感覚が手に残ります。名誉革命の話も、ただの事件ではなく、利害がぶつかる状況で“誰が公正さを担保するのか”という問題として読むと、急に自分ごとになります。 もう一つ、この本はヨーロッパをひとつの直線的な物語にせず、オーリニャック文化からバスティードの街づくりまで、点が重なって今の形になっているだけだと淡々と描きます。そのおかげで、「歴史は積み重ねの産物だから、自分の今の状況もどこかにつながっているのかも」と思える余白がありました。構造的に物事を見たい人ほど、こういう“飛び地のような知識”に救われる気がします。 なので、国名や年号よりも「人と集団の動き方」を知りたい人に刺さる本だと思います。自分の仕事や人間関係の見え方が、少しだけ立体的になります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「ヨーロッパ」誕生以前の古代ギリシャ・古代ローマから,文化的統合体としてのヨーロッパが成立した中世半ば,そして大航海時代,ルネサンスや宗教改革を経て,絶対王政の全盛期である一七世紀末までを俯瞰.まとまりでありながら常に多様性を内包し,個性的なプレーヤーがぶつかり合いながら推進されてきた,その歴史とは?
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