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辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦 (集英社インターナショナル)

辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦 (集英社インターナショナル)

高野秀行、清水克行

集英社 / 2020-10

累計読者数4
平均ハイライト数 14.5件/人
star総合評価 39/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 11%

この本について

仕事で判断に迷うときって、「自分はいまどこに立っているのか」がよく分からなくなる瞬間がありませんか。目の前の案件には向き合っているつもりなのに、背景となる流れがつかめず、どう考えていいかがふっと曖昧になる感じです。僕もそこでつまづくことが多くて、歴史の知識に頼るしかないのかなと思いつつ、でも専門書は腰が引ける…そんな状態がずっと続いていました。 この本は、まさにその“背景のピント”を合わせてくれる一冊でした。EUが成立したのは中世ヨーロッパの「一つの欧州」イメージの延長だという話や、鉄の流通量というごく具体的な要因からヤマト政権の成立を説明する視点、さらに日本の識字率の高さが幕藩体制を支えたという地味だけど現場感ある知識。どれも、歴史が「暗記するもの」じゃなくて、現在の構造を読み解くための実用的なレンズになる瞬間でした。たとえば、組織がなぜ中央集権化するのか、なぜアウトソーシングが生まれるのか、といった日常の疑問がスッと結びついていく感覚があります。 そして何より、自分が“今ここにいる”という位置取りが少しだけ明確になる。遠い世界の異民族や辺境の話が、決して他人事ではなく、僕たちの仕事や生活の前提をつくっている土台に触れているんだと分かる。役に立つとか立たない以前に、思考の足場が安定する感じがありました。 歴史の知識をただ増やしたいわけじゃなくて、「いまの世界をどう見るか」に迷いがある人に特に刺さると思います。僕と同じように、判断の軸を見失いがちな人ほどじわじわ効きます。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

面白い本を読んだら誰かと語り合いたい!バットゥータ『大旅行記』から町田康『ギケイキ』まで。ディープな本を辺境作家と歴史家が読んで語り合った読書会の記録。片や自らの体験から、片や学問的な視点から、内容への考察が加えられ、対象の本の魅力が再発見されていく。知的好奇心が刺激され読書への興味が膨れ上がる、興奮に満ちた一冊。文庫化にあたり新たに読書会を行い、一章を追加。
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