ヨムナビ
仕事に効く教養としての「世界史」

仕事に効く教養としての「世界史」

出口治明

祥伝社 / 20231110

累計読者数17
平均ハイライト数 16.2件/人
推定読了時間 約8時間2分
star総合評価 55/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 28%

この本について

仕事のことを考えていると、「自分の判断ってどこまで広い視野で考えられているんだろう」と不安になることがあります。目の前の制度や組織の仕組みも、なんとなく「こういうものだよな」で済ませてしまって、本当の背景まで掘れていない感じがする。僕自身、そこでつまずくことが多くて、歴史の知識が足りないことに何度も気づかされました。 この本が面白いのは、世界史を“暗記もの”ではなく、“いまの社会の成り立ちを理解する材料”として扱っているところです。たとえば、中央集権が文書行政を必要とした理由を読むと、メールもチャットも飛び交う現代の組織がなぜ複雑になるのかが急に腹落ちします。科挙が紙と印刷を前提に成り立ったという話は、新しい技術が制度をつくり変えるリアルな例として、仕事の判断にも自然と結びつく。シルクロードがロマンではなく“人がもっとも価値ある商品だった”という視点に触れると、僕らが理想化してしまいがちな歴史の裏側が見えて、物事を一面で見ない癖がつきます。 読んでいて一番効いたのは、「今の日本は世界史的にはかなり例外的に恵まれた時期だった」という指摘でした。景気の停滞に焦っていた気持ちが少し落ち着いて、「長いスパンで見ると今が普通なんだ」と現実的に捉え直せたのは大きかったです。 過去の出来事をただ知識として積むのではなく、制度や文化がどんな“条件”から生まれたのかを知りたい人には、とても刺さる一冊だと思います。僕と同じように、仕事で判断軸を増やしたい人にはちょうどいい教科書でした。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

出口治明の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「21世紀の世界」を読み解くために。「現代の問題」がわかる世界史10の視点。ベストセラー『仕事に効く教養としての「世界史」』続編がいよいよ文庫に。今回取り上げるのは、イスラム世界・イスラム諸国、アフリカ、エジプト、ラテン・アメリカ、インド、ドイツ…。複雑でわかりにくい地域の歴史もこの1冊で腹落ち。【目次】世界と日本を理解する10の視点1章 激動の16世紀。世界史の流れはここから変わった   ──カール五世、新大陸への到達、宗教改革2章 イスラム世界が歩んできた道    ──21世紀のテロ問題を冷静に見つめるために3章 豊かな国インド   ──なぜ始皇帝もカエサルも登場しなかったのか4章 エジプトはいつも誰かに狙われていた   ──「世界の穀倉」をめぐる支配の歴史5章 日本文化に大きな影響を残した唐宋革命   ──平和はどのように築かれたか6章 ルネサンスは神の手から人間を取り戻す運動だった   ──里帰りの3つのルートとメディチ家7章 知られざるラテン・アメリカの歴史   ──スペインの支配、独立運動、キューバ危機8章 母なる大地アフリカの数奇な運命   ──暗転していく歴史と奴隷貿易9章 ドイツを統一したプロイセンと第一次世界大戦   ──フランク王国からヒトラー登場まで10章 21世紀の世界はどこへ向かうのか   ──超大国アメリカと世界の国々
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要