
ビジネスに効く最強の「読書」
出口治明
日経BP / 2014-06-09
この本について
仕事でも日常でも、判断がぶれたり、人の意見に引っぱられたりして「自分の軸って何だっけ」と立ち止まることがあります。リーダーシップに関する言葉を見かけても、どこか“きれいごと”に聞こえてしまって、結局どう動けばいいのか分からないまま時間だけが過ぎることも多いと思います。僕も同じで、迷うたびに視点をどう変えるかで右往左往してきました。 出口治明さんの『ビジネスに効く最強の「読書」』が効いてくるのは、この“迷い”に対して現実的な足場をくれるところです。たとえば、リーダーシップを表面的な性格やカリスマではなく、「やりたいことの強い思い」「それを伝えて共感を得る力」「仲間を励ましながら前へ進める力」という、行動に落とし込める尺度で語ってくれる。理想像ではなく、人間の生々しさごと含めてリーダー像を考えられるのは、読む側としてかなり救われます。 もう一つ大きいのは、「人に会い、本を読み、世界を旅するしか人は賢くならない」という視点です。情報に振り回されがちな今の環境で、思考のスケールをわざと大きくしたり小さくしたりしてみる、という提案はそのまま日々の判断の負荷を軽くしてくれます。重い本を読むことを“脳の筋トレ”として扱う姿勢も、インプットを根性論ではなく技術として捉え直す助けになります。 歴史や地政学、哲学や小説まで幅広く紹介されていますが、それぞれが「自分の頭で考える」ための材料として置かれていて、本を神棚に上げる感じがありません。迷っている時ほど一度立ち止まりたい人に刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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