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世界史の構造 (岩波現代文庫)

世界史の構造 (岩波現代文庫)

柄谷 行人

インスクリプト / 2010-06

累計読者数13
平均ハイライト数 43.8件/人
推定読了時間 約10時間5分
star総合評価 61/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

仕事でも日常でも、いま自分が動かしている仕組みが何なのか分からなくなる時があります。会社のルールや国の制度に文句を言いたくなる一方で、自分もその中で生きるしかない。この「どうして世界はこうなっているんだっけ」という素朴な問いに、答えを探すきっかけをくれたのが『世界史の構造』でした。 読んでいてまず効いたのは、国家や資本が“最初からあったもの”ではなく、共同体同士の交換や信用の積み重ねから生まれたものだ、と丁寧に描いてくれるところです。たとえば、国家は暴力で人々を押さえつけたから成立したのではなく、支配される側が「安全のために従おう」と同意する交換だったという説明に触れると、普段なんとなく従っている制度の見え方が変わります。また、農業や都市の起源が「人々が定住したから自然に生まれた」という視点を知ると、歴史の流れがぐっと身近になります。資本と国家とネーションがそれぞれ異なる原理で動きつつ、互いに支え合って現在の社会構造になっているという話も、仕事の現場で感じるちぐはぐさの理由づけとして腑に落ちました。 決して読みやすい本ではありませんが、世界の動きに対して「自分なりの説明がほしい」と思っている人には、静かに刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

資本=ネーション=国家が世界を覆い尽くした現在、私たちはどんな未来も構想し得ないでいる。しかし本書は、世界史を交換様式の観点から根本的にとらえ直し、人類社会の秘められた次元を浮かび上がらせることで、私たちの前に未来に対する想像力と実践の領域を切り開いて見せた。『トランスクリティーク』以後十余年の思索の到達点。

目次

震災後に読む『世界史の構造』 未来について話をしよう 資本主義の終り、アソシエーショニズムの始まり 生産点闘争から消費者運動へ 交換様式論の射程 遊動の自由が平等をもたらす 協同組合と宇野経済学 イソノミア、あるいは民主主義の更新
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