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グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界

グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界

クラウス・シュワブ, ティエリ・マルレ, 藤田正美, チャールズ清水, and 安納令奈

日経ナショナル ジオグラフィック / 2020-10-23

累計読者数11
平均ハイライト数 11.6件/人
推定読了時間 約3時間46分
star総合評価 51/100
start序盤集中型
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この本について

最近、ニュースを見るたびに「世界がどこへ向かっているのか分からない」という気持ちになることがあります。パンデミックも戦争も経済の揺れも、個人の努力ではどうにもならない大きな波に感じてしまう。けれど同時に、その波が自分の生活や仕事を確実に変えていることも分かるから、余計に落ち着かないんですよね。 『グレート・リセット』を読んでいて強く感じたのは、この本は未来を断定したり不安を煽ったりするためのものではなく、「いま起きている変化の背景を、いったん地図で俯瞰してみる」ための本だということです。読者が残していた抜粋も、まさにそこに反応しているように見えました。たとえば、黒死病が社会構造を変えてしまった歴史の話。私たちはパンデミックを単なる災害として扱いがちですが、この視点に触れると、「変化に飲まれる側」から「変化を読み取る側」へ少しだけ立ち位置が変わる感覚がありました。 もう一つは、コロナ後に加速した問題をそのまま列挙して終わらせないところです。グローバリゼーションの後退、監視社会の懸念、格差の拡大、テクノロジー依存…。どれも薄く語られがちなテーマですが、この本では、歴史やデータと絡めて「なぜ起きているのか」「どこに根っこがあるのか」を丁寧に整理してくれます。問題の正体が少し見えるだけで、不安の質が変わるものだなと感じました。 さらに印象的だったのは、「元に戻るのではなく、どう作り直すか」という問いがずっと流れていること。気候変動の話も、企業の役割も、GDPという物差しの限界も、どれも答えを押しつけずに、読んでいる側にじわっと考えさせてくる。本を閉じたあと、自分の暮らしのどこを変えるべきかを自然と探し始めていました。 世界の変化を“ただの不安”として抱え込んでしまいがちな人に、静かに効く一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

2020年に世界を覆ったパンデミックは、それまでに起きつつあった変化を劇的に加速した。もう元には戻れない。「マクロ」の視点、「産業と企業」の視点、「個人」の視点それぞれから、次に来る新しい世界を提示する。いま何が起きているのか、これから何が起きるのかを、俯瞰して知るのに最適な1冊。 <著者紹介> クラウス・シュワブ 1938年、ドイツ、ラーベンスブルグ生まれ。世界経済フォーラムの創設者で現在も会長を務める。1971年に発表した『機械工学分野の最新企業経営』で、企業は株主だけでなく、すべての利害関係者、すなわちステークホルダーのために、長期的成長と繁栄を実現する使命があると説き、このステークホルダー尊重主義を推し進めるために、同年、世界経済フォーラムを設立した。 ティエリ・マルレ 1961年、フランス、パリ生まれ。個人投資家、グローバル企業のトップ、オピニオンリーダーや政策決定者向けに簡潔な予測分析を提供するオンラインメディア『マンスリー・バロメーター』の創設者であり、現在も代表を務める。世界経済フォーラムとの関わりも深く、グローバルリスクネットワークを設立し、そのプログラムのリーダーを務める他、さまざまな役職を兼任している。
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