
【電子限定特典付】伝え方の魔術 集める・見抜く・表現する
及川幸久
かんき出版 / 2021-02-18
この本について
人に伝える場面になると、内容は頭にあるはずなのに言葉がふわっとしてしまうことがあります。自分でも「実はよく分かってないかも」とどこかで感じていて、その不安がそのまま相手に伝わっていく。僕も資料づくりや説明の場で同じことを繰り返してきました。 この本が面白いのは、「もっと上手く話そう」とか「語彙力を増やそう」といった方向ではなく、そもそも“伝える準備の段階でつまずいている”ところに光を当ててくれるところです。たとえば、情報収集とスライドづくりを同時に進めてしまうという発想は、僕にとってはかなりの救いでした。頭の中でバラバラになりがちな材料が、最初から“見える形”で整理されていく感覚があります。また、「結論を象徴するビジュアルを一つ決める」というアイデアは、話を組み立てるときに余計な迷いを減らしてくれました。何を中心に据えるかがはっきりすると、必要な情報と不要な情報が自然と分かれていきます。 さらに、著者が繰り返し強調している「まず6割で出す」という姿勢も、実務に落とし込みやすいポイントでした。完璧主義で止まってしまうよりも、早めに外に出して修正をもらうほうが、結果的に伝わるものが仕上がる。僕自身、これを意識するようになってから、資料づくりの時間がかなり短くなりました。 細かいテクニック集というより、“伝える前の自分の頭をどう整えるか”に興味がある人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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