
心を動かす話し方 (SB新書)
堀 紘一
この本について
人前で話すたびに、「結論から言えって言われるけど、どうしてもしっくり来ない」「説明が長いと言われるけど、どこを直せばいいのかわからない」。そんなモヤモヤを抱えたまま仕事をしている人、多いと思います。僕自身、資料を作りながら「これ、本当に伝わるのかな…」と不安になるタイプでした。 この本が面白いのは、「うまく話す」より前に、「相手がどう受け取るか」を徹底的に考えるところにあります。たとえば“転→結→起→承”という流れは、いきなり結論ではなく、まず相手の感情を動かす入口から入るという発想。実際、人との会話でも、最初に少しひっかかりを作った方が相手の集中が続く感覚はあります。また「相手が知っている話6:知らない話4」のバランスも、説明が空回りする理由を言語化してくれる感じがして、すごく腑に落ちました。知らない話ばかりだと拒否される、でも知っている話ばかりでも退屈される。そのあいだをどう調整するかが“話の技術”なんだと思わされます。 さらに刺さったのは、「本質は2行で言えるし、3つの視点で説明できなければ理解できていない」というところ。自分の話がまとまらない理由って、案外ここなんですよね。相手に届ける前に、自分のなかの整理が必要だと気づかされました。 話すことに苦手意識がある人よりも、「そこそこ話せるけど、もう一段うまくなりたい」人に刺さる本です。相手との距離の取り方を、技術と教養の両面から考えたい人には、かなり実用的だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
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