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ここは退屈迎えに来て

ここは退屈迎えに来て

山内マリコ

幻冬舎

累計読者数7
平均ハイライト数 3件/人
推定読了時間 約2時間42分
star総合評価 47/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 48%

この本について

地元に帰るたび、「こんなはずじゃなかったのに」みたいな気持ちがじんわり出てくることってありませんか。かつて憧れていた場所や関係も、時間が経つと少しずつ薄まっていく。じゃあ、その薄まりゆく感じをどう扱えばいいのか…と考えるたびに、私は『ここは退屈迎えに来て』を思い出します。 この本が効くのは、派手な希望をくれるからではなく、あの「ファスト風土」の景色の中で揺れる気持ちを、まるごと描いてくれるところです。地元のチェーン店が連なる風景に、自分の人生まで均質化されていくような居心地の悪さを抱えつつ、それでもそこに戻ってきてしまう理由が、登場人物たちの細かな心の揺らぎを通してじわっと見えてくる。昔の恋や友情に未練を残しながらも、いざ向き合うと「思い出は放置したマックのコーラみたいに薄まって」いる感じも、とてもリアルです。あの頃の自分に戻りたいんじゃなくて、戻れない自分をどう扱うか…という視点が、生々しくて救われます。 そして、読んでいて一番刺さるのは、「結局は同じ一本の道しかないのかもしれない」と思う瞬間がありつつ、それでも人は自分なりに折り合いをつけていくんだ、という静かな肯定です。大きな変化を求めていない人ほど、この曖昧さの扱い方にヒントを見つけられると思います。 こんな人に刺さる: 地元と現在地のあいだで気持ちがふらついている人。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

そばにいても離れていても、私の心はいつも君を呼んでいる--。都会からUターンした30歳、結婚相談所に駆け込む親友同士、売れ残りの男子としぶしぶ寝る23歳、処女喪失に奔走する女子高生……ありふれた地方都市で、どこまでも続く日常を生きる8人の女の子。居場所を求める繊細な心模様を、クールな筆致で鮮やかに描いた心潤う連作小説。
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