
もういちど生まれる
朝井リョウ
累計読者数8
平均ハイライト数 13.5件/人
推定読了時間 約5時間43分
star総合評価 57/100
menu_book精読型
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この本について
人間関係でも仕事でも、うまく言葉にできないモヤモヤってありますよね。今の自分は何かを失っている気もするし、かといって劇的に変わりたいわけでもない。ただ、ふとした瞬間に胸がざわつく。あのときの夏や、友だちとの距離感、少し無理して盛り上げ役をやってしまう癖。こういう感情って、大人になるほど置き場所が分からなくなっていきます。 『もういちど生まれる』は、その「置き場所のなさ」みたいな感覚にそっと触れてくれる小説でした。線香花火みたいに繊細な誰かに惹かれてしまう理由とか、何でもない夜の帰り道だけが急に未来より大事に思えてしまう瞬間とか、普通に話せる相手の貴重さに気づいたときの胸の痛みとか。登場人物の体感を追っていくうちに、自分の中で言語化できずに放置していたものが、少しずつ形になっていくんです。 特に響いたのは、「変わりばえのしない夏が、なぜか幸福に思える」という感覚が何度も描かれるところで、ああ、自分もあの頃のように“過ぎてしまうのが惜しい時間”をちゃんと大事に思えているんだな、と気づけたことでした。無理に前向きになれと言う本ではなくて、小さな揺れをそのまま肯定してくれる感じがします。 過去の自分をうまく扱えずにいる人や、今をどこに置けばいいか迷っている人に、静かに刺さると思います。
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出版社による紹介
彼氏がいるのに、別の人にも好意を寄せられている汐梨。バイトを次々と替える翔多。絵を描きながら母を想う新。美人の姉が大嫌いな双子の妹・梢。才能に限界を感じながらもダンスを続ける遙。みんな、恥ずかしいプライドやこみ上げる焦りを抱えながら、一歩踏み出そうとしている。若者だけが感受できる世界の輝きに満ちた、爽快な青春小説。
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