
生きる歓び (角川文庫)
橋本 治
累計読者数5
平均ハイライト数 10.8件/人
推定読了時間 約8時間29分
star総合評価 55/100
trending_up後半加速型
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この本について
仕事でも生活でも、気づけば「このままでいいのか」と考えてしまう瞬間が増えました。年齢とか、積み重ねてきた段取りとか、もう戻れない時間のことを思うと、急に自分の輪郭がぼやけるような感じがします。うまく説明できないけど、寂しさとも違う、置き去りにされているような感覚です。 『生きる歓び』を読んで思ったのは、その正体不明の感情って、実は多くの人がひっそり抱えているものなんだということでした。恋をした瞬間に過去が夢のように感じられたり、会社と結婚したみたいな毎日にふと距離を置きたくなったり、年齢が増えているのに自分だけ取り残されているように思えたり。橋本治は、そういう“誰にも言えない揺れ”を淡々とすくい上げてくれます。読んでいると、「ああ、こういう気持ちって自分だけじゃなかったんだ」と少し呼吸が楽になるんです。 特に、夜の光景にふっと懐かしさを感じる場面や、長い時間を生き慣れた身体が新しい感情を受け入れにくくなる描写は、言葉にできなかった自分の感覚をそっと代わりに説明してくれるようでした。人生に“劇的な答え”を求めているわけじゃないけれど、今の自分をどう扱えばいいのか分からない時に、静かに寄り添ってくれる本です。 今の生活にどこか違和感があるけれど、声に出して整理するほどでもない。そんな人に、たぶん深く刺さると思います。
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多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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出版社による紹介
ゾラが造型した近代の女性像と世紀末のペシミズム。貧漁村に後見されたパリ娘、ポリーヌ。後見人一家が羅った“精神・痛風・心臓”病に、自らの多額な遺産は蚕食されていく―近代社会の厭世と献身の物語。
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