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ロビンソンの末裔 (角川文庫)

ロビンソンの末裔 (角川文庫)

開高 健

KADOKAWA

累計読者数3
平均ハイライト数 6.3件/人
推定読了時間 約3時間36分
star総合評価 41/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 34%

この本について

日々の生活で、なんとなく「状況に振り回されてるだけだな…」と感じることってありませんか。頑張っているわりに視界がひらけず、かといって劇的な変化を望む気力もない。そんなときに、過去の混乱期を生きた誰かの視点に触れると、不思議と自分の足場が見えやすくなる瞬間があります。 開高健『ロビンソンの末裔』に出てくる言葉たちを眺めていると、読者が惹かれているのは派手な名言ではなく、「安心すると体が重くなる」「お金があっても物が買えない時代」みたいな、状況のやるせなさをそのまま受け止める姿勢なんじゃないかと思います。理不尽さを笑うでもなく、嘆くでもなく、ちょっと距離を置いて眺めるあの感じ。上野駅を「入ってきて叫び、でていって叫ぶ」と表す視点も、混沌のただ中で人を観察する冷静さがあって、読んでいるこちらの呼吸が整います。 この本が効くのは、無理に前向きになろうとするより、いったん立ち止まって自分の足元を見たいときです。時代の重さに押しつぶされそうになりながらも、どこかでユーモアを保って生き延びる感覚が、「まあ今の自分でもいいか」と思わせてくれる。自分の迷いをすぐに整理しようとせず、まずは観察してみようという気持ちが自然に出てきます。 状況に飲まれやすい人、そして「答えよりも、まず視点が欲しい」と思っている人に刺さる一冊です。

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読書インサイト

ハイライト密度

開始終了

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

敗戦直後、食うに食えず、ペテンにかけられたみたいに北海道に渡り、運命のいたずらにほんろうされる“ロビンソンの末裔”たちの苛酷な自然との苦闘を、作者は、いささかの感傷をもまじえずに乾いた文体で描く。この底なし沼にすりへらす、人間の貴重な労働力に、本書はいやおうなしに世間の目をむけさせる。
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