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私の釣魚大全 (文春文庫)

私の釣魚大全 (文春文庫)

開高 健

小学館

累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約11時間8分
star総合評価 35/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%

この本について

最近、頭だけが先に動いてしまって、体がついてこないような感覚になることがあります。どれだけ考えても決め手が出なくて、机の上で同じところをぐるぐる回っているような日。そんなとき、もっと地面に足をつけて生きられたらなと思うのですが、どうすればいいのかも曖昧なまま過ぎてしまいます。 開高健の『私の釣魚大全』を読んで印象に残るのは、「具体物と添寝して生きる人」の強さに触れられることです。読者が保存していた一節は、まさにそこを射抜いている気がします。自然の中に身を置き、土や水の重みを体で受けとめながら行動していると、人はこんなにも折れにくくなるのか、と。言葉で自分を鼓舞するのではなく、環境に触れることで勝手に底力が湧いてくる感じが描かれていて、読む側の呼吸もゆっくりになるような感覚があります。 また、この本は「北溟」という言葉が象徴するような、広くて静かな場所に自分を投げ出す視点を思い出させてくれます。決断に行き詰まっているときほど視界が狭くなりがちですが、自然を通して視野がふっと広がる瞬間がある。本気で魚と向き合っているはずなのに、同時に自分の生活や仕事の姿勢まで反射的に見直してしまうような、不思議な読後感があります。 気持ちが忙しすぎて、自分の根っこがどこにあるのか分からなくなっている人に刺さる一冊だと思います。

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読書インサイト

ハイライト密度

開始終了

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読書の順序

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

開高健初の釣り紀行『私の釣魚大全』、地球を半周した釣り紀行第二弾『フィッシュ・オン』、その他釣りエッセイ多数。 釣師・開高健を生むきっかけを作ったのはJTBの雑誌『旅』の一九六八年一月号から一二月号まで連載された『私の釣魚大全』である。『輝ける闇』の執筆のため何ヶ月となく部屋にこもったきりで“足から力が抜けてクラゲみたい”になっていた開高健は、釣りの旅を毎月やりませんかという『旅』編集部の誘いに、体力の回復にもってこいだと一も二もなくのっかり、それがきっかけで釣熱におかされる。翌一九六九年、開高健はアラスカを皮切りに“釣りのできる国では釣りをし、戦争をしている国では最前線へ行く”という和戦両様の構えの旅に出る。地球をほぼ半周した旅のうち、釣りの部分だけ抜き出して一九七〇年一月から約半年間『週刊朝日』に連載されたのが『フィッシュ・オン』である。『私の釣魚大全』は開高健がまだ釣りの初心者だった頃の、『フィッシュ・オン』はルアー・フィッシングの面白さにハマッて間もない頃の釣行記である。 【収録数】釣り紀行:2作 釣りにまつわるエッセイ:32篇 付録:ABU社のカタログに載った開高健の写真など8点
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