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O嬢の物語 (角川文庫)

O嬢の物語 (角川文庫)

ポーリーヌ・レアージュ and 澁澤 龍彦

グーテンベルク21

累計読者数4
平均ハイライト数 14.3件/人
推定読了時間 約3時間47分
star総合評価 53/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 37%

この本について

人に流されやすいとか、相手の気持ちを優先しすぎて自分の感情がどこにあるのかわからなくなる時ってありませんか。気づけば「従っているのか」「求めているのか」が曖昧になって、どこかでモヤモヤを抱えたまま日々をやりすごしてしまう。僕もけっこうそこに長くいました。 『O嬢の物語』は、表面的には支配と服従の物語に見えるのですが、読者が抜き取っている部分を読むと、みんなが引っかかっているのは“力関係そのもの”ではなく、Oの内側で起こる揺れなんだと思います。恐れと安心が同時にくる瞬間とか、誰かの意志に寄りかかることで、自分の本心が逆に浮き上がってしまうあの感じとか。潔く身を差し出しているように見えて、その裏には反発が渦巻いていて、それを自分でも持て余している様子に、妙なリアリティがあります。 読みながら「従うかどうか」よりも「自分の欲望や不安って、こんなふうに形を変えるんだな」と気づかされることが多いです。他人に委ねることで楽になる部分と、そこで初めて見える弱さや期待。その揺れをごまかさずに見つめる感覚は、日常の人間関係にも意外な形で効いてくる気がします。 支配や主従の話に興味がなくても、「感情の主導権を失ったとき、人は何を感じるのか」を落ち着いて知りたい人には刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

1954年に出版され、一大センセーションを巻き起こした問題の書。O嬢は数限りない性的暴力にさらされ、くりかえし肉体を痛めつけられるうちに、男たちの奴隷たることをどこまでも受け入れ、「奴隷状態の幸福」をおぼえ、そこにしびれるような聖性さえ感じる自分を発見する。作者については「女性に違いない」という推測以外には、今日までなにもわかっていない。
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