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Exit イグジット

Exit イグジット

相場英雄

日経BP / 2021-01-22

累計読者数4
平均ハイライト数 13件/人
推定読了時間 約6時間14分
star総合評価 60/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 83%

この本について

お金や政治のニュースを見ても、自分の生活とどうつながっているのかよく分からないまま、どこか不安だけは積み上がっていく。そんな感覚、けっこう共有している人は多いと思います。誰が何を言っても「本当のところはどうなんだろう」と胸の奥がざわつくあの感じです。 『Exit イグジット』は、そのざわつきに対して「大げさな希望」ではなく、「見えていない構造」をそっと差し出してくる物語でした。株価が思惑どおりに動かない理由や、政府の説明と自分の皮膚感覚がずれる理由が、フィクションの形を借りて丁寧に描かれている。読みながら、自分が普段どれだけ“都合のいい前提”に乗っかっていたのかに気づく瞬間がありました。 特に刺さったのは、人も組織も危機に直面すると「自分だけは助かる」と思い込んでしまう描写です。銀行や出版業界の例が出てきますが、これはどの職場でも似た構図があるはずで、現場の感覚と上の判断が噛み合わない理由が腑に落ちます。ニュースを追っているだけでは分かりにくい“本当に危ないときの空気”を、物語の中で体験できる感覚がありました。 現実がどう動くかを当てにいく本ではありません。でも、自分の足元の感覚を確かめたい人には刺さると思います。特に「なぜこんな違和感が続いているんだろう」と感じている人には、静かに効く一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「世界中に火種はあるが、一番ヤバいのは日本だ」! 月刊誌「言論構想」で経済分野を担当することになった元営業マン・池内貴弘は、地方銀行に勤める元・恋人が東京に営業に来ている事情を調べるうち、地方銀行の苦境、さらにこの国が、もはや「ノー・イグジット(出口なし)」とされる未曾有の危機にあることを知る。 金融業界の裏と表を知りつくした金融コンサルタント、古賀遼。バブル崩壊後、不良債権を抱える企業や金融機関の延命に暗躍した男は、今なお、政権の中枢から頼られる存在だった。そして池内の元・恋人もまた、特殊な事情を抱えて古賀の元を訪ねていた。 やがて出会う古賀と池内。日本経済が抱える闇について、池内に明かす古賀。一方で、古賀が伝説のフィクサーだと知った池内は、古賀の取材に動く。そんな中、日銀内の不倫スキャンダルが報道される。その報道はやがて、金融業界はもとより政界をも巻き込んでいく。 テレビ・新聞を見ているだけでは分からない、あまりにも深刻な日本の財政危機。エンタテインメントでありながら、日本の危機がリアルに伝わる、まさに金融業界を取材した著者の本領が存分に発揮された小説。 日経ビジネス連載時から話題となった作品、待望の書籍化。 果たして日本の財政に出口(イグジット)はあるのか! 編集者からのおすすめ:著者の代表作の一つである『不発弾』に登場したダークヒーロー、古賀遼が再び登場。過酷な運命を背負った男の生きざまに、ぜひ、触れてください。
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