
金融腐蝕列島(上) (角川文庫)
高杉 良
KADOKAWA / 1997
累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約4時間48分
star総合評価 35/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%
この本について
仕事で数字や制度に触れていると、「自分が見ている世界って、本当に全体の一部にすぎないんじゃないか」と不意に不安になることがあります。経済のニュースを追っても、舞台裏で何が起きているのかまではなかなか見えてこないまま、判断だけ求められるあの感じです。 『金融腐蝕列島』を読んで刺さるのは、まさにその“舞台裏の構造”が具体的に描かれているところだと思います。例えば、資産価格の変動がどう扱われていたかとか、大蔵省に日参する銀行員をMOF担と呼んでいた事実など、制度と人間関係がどう噛み合って動いていたのかが、小説なのに妙にリアルにわかるんです。経済の話をするとき、資料だけでは拾えない空気感までつかめるので、自分の判断軸を少し広げてくれる感覚があります。 とはいえ、この本を読んだから急に金融の達人になれるわけではありません。ただ、ニュースを追うときに「これは表の話で、裏にはこういう力学があるのかもしれない」と一段深く考えられるようになる。そういう地味だけど確かな効き方をしてくれます。組織や権力構造の中で判断に迷うことが多い人には、とくに刺さると思います。
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出版社による紹介
大手都銀行・協立銀行の竹中治夫は、突然、本社総務部への異動を命じられる。通称“渉外班”――総会屋対策を担当するポストである。上層部からの特命を帯びた竹中は、心ならずとも不正融資に手を貸してしまう。組織と個人の狭間で葛藤しながらも、ワンマン会長のスキャンダル隠しに加担せざるをえなかった竹中は、会長側近の秘書役と駆け引きし、元大物総会屋や企業舎弟じみた人物との交渉に奔走する。今日の銀行が直面する問題に鋭いメスを入れ、日本中を揺るがせた衝撃の話題作。
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