
RPAの威力
安部 慶喜、金弘 潤一郎
日経BP / 2017-11-17
この本について
業務が細かいタスクで埋まり、気づけば「考える仕事」に手が回らないまま一日が終わる……そんなモヤモヤ、けっこう共通なんじゃないかと思います。効率化したい気持ちはあるのに、どこから手をつければいいのか分からず、結局いつもの作業を回し続けてしまう。僕自身もずっとそのループにいました。 『RPAの威力』は、その“手詰まり感”をほぐしてくれる本でした。派手な未来予測ではなく、現場で何が起きているのかを淡々と見せてくれるので、「あ、ここならロボットに任せられるかも」という具体的なイメージが湧きます。特に、導入企業の多くが5割以上の時間削減を実感していたり、ドリルダウンやプルダウンのようにロボットが苦手な部分まで正直に書いてある点が、逆に現実味を持たせてくれます。導入はアジャイルで進めるのが向いているとか、まず検証を見せて組織の温度感を変えるといった話も「現場で働く側」の目線に近い感触でした。 読んでいて感じたのは、RPAは万能ではないけれど、小粒な定型作業を淡々と任せられることで“自分の頭を空ける余白”を作ってくれる存在だということです。そこで生まれた時間を、人間にしかできないアイデア出しやコミュニケーションにまわせる。このシンプルな構造が、思った以上に大きな変化につながるんだろうなと。 日々の業務に追われて「本当はもっと考えたいのに」と感じている人には、かなり刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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