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作家たちの17歳 (岩波ジュニア新書)

作家たちの17歳 (岩波ジュニア新書)

千葉 俊二

岩波書店 / 2022-04-20

累計読者数4
平均ハイライト数 2件/人
推定読了時間 約2時間31分
star総合評価 37/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%

この本について

最近、「自分の原点ってどこにあったんだっけ」とふと立ち止まる瞬間がありました。今の選択が正しいのか確信が持てないまま、毎日少しずつズレていく感じ。読者の方が保存していた「筐底」や「気象の初期値鋭敏性」という言葉を見て、その感覚に近いものを抱えているのかなと思いました。小さな揺らぎや環境の違いが、その後の人生を大きく変えていく。そういう“初期値”に対する不安って、誰の中にもありますよね。 『作家たちの17歳』は、そんなモヤモヤに直接答えをくれる本ではありません。ただ、作家たちが17歳のときに見ていた世界や、その時期に抱えていた小さな痛みや迷いが、その後の創作や生き方にどうつながっていったのかを淡々と描いています。読みながら、「ああ、あの時期の自分の些細な選択も、実は後につながっていたのかもしれない」と自然に視点が変わっていきます。筐底のように暗がりに見える経験も、思い返すとそこに種が落ちていた、そんな感触があります。 特に効いたのは、作家たちが17歳の時点ではまだ“何者でもなかった”という当たり前の事実です。完成形ではないまま揺れ続けていた時間が、そのまま後の作品の源になっている。決定的な一歩が常に必要なわけじゃなくて、初期値の誤差みたいなものがむしろ味になっていく、そんな受け止め方を静かに教えてくれます。 今の迷いが「ただの寄り道じゃない」と思いたい人に向いている本です。自分の17歳にもう一度光を当て直したいとき、そっと手元に置いておくといいかもしれません。

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出版社による紹介

十七歳,誰もまだ「文豪」じゃなかった――太宰治は作家になろうと決意し,宮沢賢治は進路をめぐって父に反発,芥川龍之介は友達と雑誌を作り,谷崎潤一郎は苦学生だった.夏目漱石は下宿で受験勉強し,樋口一葉は父と兄を亡くして一家を背負うことになる.作家たちの十代とその決断を,当時の日記や創作とともに紹介.
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