
二十歳の原点(新潮文庫)
高野 悦子
新潮社 / 1979-12-01
累計読者数12
平均ハイライト数 14.6件/人
推定読了時間 約3時間28分
star総合評価 53/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 27%
この本について
自分が何を考えているのかすら言葉にできなくて、ただモヤモヤだけが積もっていく時期ってありますよね。誰かに合わせて役割を演じているだけじゃないか、とか、行動の理由を自分で説明できないまま流されているんじゃないか、とか。焦るわりに、自分の“芯”がどこにも見当たらない感じ。 高野悦子の『二十歳の原点』は、そういう曖昧さや未熟さをごまかさずに、そのまま文字にしていく日記です。救いのある言葉ばかりではないし、むしろ生々しい迷いの連続なんですが、だからこそ、自分の感情を丁寧に拾おうとする姿勢が胸に残ります。例えば、行動の理由を論理化しようとする必死さや、自分が演じてきた「いい子」という役割への違和感、他者を通してしか自己を知れないという弱さ。そのどれもが、自分の中にも確かにあるものを照らしてくれる感覚がありました。 読みながら「正解を探すんじゃなくて、まずは曖昧なまま向き合えばいいのかもしれない」と少しだけ肩の力が抜ける本です。刺さるのは、答えを持っていないままでも前に進みたい人だと思います。
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出版社による紹介
高校三年生の秋から、受験、親もとを離れての京都での学生生活を通し、美しい山野への憧れ、歴史に対する興味、社会の矛盾への怒りなど、二十歳の凄烈な死にいたる青春の夢と激情を、絶えず何かを求め、戸惑い悩む未熟な孤独の心で記したノート。
読んだ内容を、もう忘れない。
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