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改訂新版 共同幻想論 (角川ソフィア文庫)

改訂新版 共同幻想論 (角川ソフィア文庫)

吉本 隆明

KADOKAWA / 2020-06-12

累計読者数4
平均ハイライト数 7.8件/人
推定読了時間 約4時間2分
star総合評価 47/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 40%

この本について

最近、「自分の考えって本当に自分のものなんだろうか」とか、「周りの空気に合わせてしまう理由が説明できない」みたいなモヤモヤを抱えている人とよく話します。理屈で片づけられない“縛られ感”だけが残るあの感覚です。 吉本隆明の『共同幻想論』は、その正体をざっくり暴いてくれる本でした。たとえば、村落や家族のような共同体の空気が、個人の感情や選択より先に作用してしまうこと。ふだん当たり前のように受け入れている振る舞いの裏側に、「共同幻想」という無意識の仕組みが働いていること。読者が保存した抜粋にもあるように、性や禁制の成り立ちまで共同幻想との関係で説明されていくところは、日常の判断がどれだけ“自分発”ではないかを静かに突きつけてきます。 読んでいると、自分の中で説明不能だった引っかかりが、ゆっくりと言語化されていく感覚があります。何かを選ぶときの妙な怖さや、集団から離れにくい理由が、「弱さ」ではなく構造の問題として見えてくる。そうすると、少しだけ身の振り方が変わるんですよね。たとえば、場の空気に飲まれそうなときに「これは共同幻想の力だ」と一歩引いて見られるようになる、みたいな小さな変化です。 社会のなかで自分の位置を考え直したい人、あるいは集団に飲み込まれやすい自覚のある人には、とくに刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

国家とは何か。そして国家と自分はどう関わっているのか。「国家は共同の幻想である。風俗や宗教や法もまた共同の幻想である。もっと名づけようもない形で、習慣や民俗や、土俗的信仰がからんで長い年月につくりあげた精神の慣性も、共同の幻想である」。原始的あるいは未開的な幻想から〈国家〉の起源となった共同の幻想までを十一の幻想領域として追及。自己幻想・対幻想・共同幻想という三つの構造的な軸で解明し、まったく新たな論理的枠組みを提言する「戦後思想の巨人」の代表作。改題・川上春雄、解説・中上健次 目次 角川文庫版のための序 全著作集のための序 序 禁制論 憑人論 巫覡論 巫女論 他界論 祭儀論 母制論 対幻想論 罪責論 規範論 起源論 後記
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