
アップルvs.グーグル―どちらが世界を支配するのか―
フレッド・ボーゲルスタイン、依田 卓巳
新潮社 / 2016-03-01
この本について
仕事で新しい企画を任されたり、チームの方向性を決めるときに、「どこまで作り込んでから世に出せばいいんだろう」と悩むことがよくあります。完璧を狙えば遅くなるし、急げば粗くなる。その狭間で毎回もやもやしてしまうんですよね。 この本を読んで少し肩の力が抜けたのは、グーグルが“八割できたら出す”という発想を、無料サービスとリアルタイム改善という仕組みで成立させていたところでした。完璧主義かチャレンジか、という二択ではなく、仕組みごと変えて両立させていた。自分の仕事でも、全部を作り切ってから評価を待つより、早めに小さく出して反応をもらうという動き方が普通にアリなんだと腑に落ちました。 もう一つ刺さったのは、イノベーションの「最初」にこだわりすぎない視点です。誰かの肩の上に積み上げるのは当たり前で、むしろそう考えるほうが気が楽になる。完全な独創を目指して固まってしまうより、既存の流れに自分なりの工夫を足すほうが、日常の仕事ではよほど現実的でした。 派手な成功物語ではなく、「探求の旅」として技術や組織がどう動いていたかを追っていく本なので、ものづくりや企画の判断で迷いやすい人に静かに刺さると思います。私もその一人でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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