
100年後まで残したい 日本人のすごい名言
齋藤 孝
アスコム / 2019-07-26
この本について
仕事でも人間関係でも、自分の判断に自信が持てない日ってけっこうありますよね。誰かの期待に合わせてしまったり、逆に「正しい基準」が分からなくなったりして、気持ちだけがモヤモヤしていく。僕もよくそこにハマります。 この本が良かったのは、名言そのものより「その言葉がどんな場面で息づいているか」が描かれているところでした。たとえば、のび太を肯定するしずかちゃんのお父さんのシーン。あれを読むと、人を判断するときの軸が少し静かに整います。また、川端康成の「一人の人間でも幸福にできれば」という言葉に触れると、迷ったときに“どっちが人を大事にできるか”という視点が自然と浮かんできます。誰かを助けているようで実は自分が支えられている、というビートたけしさんのエピソードも同じ方向を指していて、背中を押された気持ちになりました。 もう一つ、この本は「学びをどう行動に落とすか」まで丁寧に書かれています。結果よりも毎日の小さな行動を積むこと、声に出したり書き残したりして自分を肯定すること。知識を集めるだけで終わらせないための、現実的な工夫が多いのもありがたいところです。 人に優しくしたいのに余裕がなくなるとき、自分の軸をちょっと整えたいとき。この本はそんな人に刺さると思います。読んだあと、迷いが完全に消えるわけではないですが、判断の基準が一つ増えて、生き方が少し軽くなる――そんな一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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