
ダンス・ダンス・ダンス (講談社文庫)
村上春樹
講談社 / 200410
累計読者数27
平均ハイライト数 12.6件/人
推定読了時間 約8時間54分
star総合評価 59/100
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この本について
最近、物事の意味を考えすぎて動けなくなる瞬間がよくあります。仕事でも人間関係でも、「これを続ける意味は?」「自分にとっての正しさは?」と立ち止まってしまう。頭ではもっとシンプルにやればいいとわかっているのに、気持ちが追いつかない。そんなときに思い出すのが『ダンス・ダンス・ダンス』でした。 この小説が効くのは、問題を解決してくれるからではなく、「意味がわからなくても、とりあえず動いていくしかない時間」そのものを描いてくれるからです。羊男の言う“音楽が鳴っているあいだは踊るしかない”という感覚は、仕事のルーティンを回しながらも自分の軸を見失いそうになる時期に、妙に腑に落ちるところがあります。また、愛情をこめて丁寧に料理をする話のように、生活のほんの小さな行為が、自分を世界につなぎとめることもあるんだと思わせてくれるのも救いでした。そして、自分が泣けないもののために誰かが涙を流してくれていたり、必要だと思っていたものが実は作られた幻想だったり、そういう視点のズレが静かに効いてきます。 派手な解決策は何も出てきませんが、「意味がなくても足を止めない感じ」を一緒に呼吸できる物語です。今の生活を“踊っているだけ”に感じている人には、たぶん深く刺さると思います。
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出版社による紹介
『羊をめぐる冒険』から4年、激しく雪の降りしきる札幌の町から「僕」の新しい冒険が始まる。羊男、美少女、そしていくつかの殺人――。渋谷の雑踏からホノルルのダウンタウンまで、「僕」は奇妙で複雑なダンス・ステップを踏みながら、暗く危険な運命の迷路をすり抜けていく。70年代の魂の遍歴を辿った著者が80年代を舞台に、新たな価値を求めて闇と光の交錯を鮮やかに描きあげた話題作。
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