
踊りつかれて (文春e-book)
塩田 武士
PHP研究所 / 2025-05-27
累計読者数10
平均ハイライト数 11.4件/人
star総合評価 56/100
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この本について
仕事でも日常でも、情報に振り回されて疲れる瞬間ってありますよね。誰かの投稿にムッとしたり、炎上ネタに巻き込まれそうになったり、気づけば「これ、本当のことなんだっけ」と自分でも分からなくなる。頭では距離を置きたいのに、心が反応してしまうあの感じ。僕もずっとモヤモヤしてきました。 『踊りつかれて』は、その「しんどさ」を物語として掘り下げてくれる小説です。コメント欄の空気に呑まれないための“ブレーキ”のかけ方や、エントロピーの話で示される「情報の散らかり具合」をどう扱うかなど、読み進めるうちに、自分が日々向き合わされている混乱の正体が少しずつ輪郭を持ってくる感覚がありました。誰かを裁く側に回ることの軽さと重さ、そして「忘れること」が難しくなった社会の息苦しさにも、妙に心がざわつきます。 それでも、作中の登場人物たちが語るように、倫理観は少しずつ変わっていくかもしれないし、距離の取り方も工夫できるはずだと思わせてくれる。決してスッキリ解決する話ではないけれど、だからこそ、現実の延長線として読める一冊でした。 情報の濁流の中で「自分の立ち位置が分からなくなる人」に、静かに響くと思います。
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出版社による紹介
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