
アフターソーシャルメディア 多すぎる情報といかに付き合うか
藤代裕之, 久保田麻美, 白井瞭, 土橋臣吾, 野々山正章, 保髙隆之, 吉川昌孝, 渡辺洋子, and 法政大学大学院 メディア環境設計研究所
日経BP / 2020-06-26
この本について
情報との距離感がよく分からなくなる瞬間ってありますよね。自分では「新しい」と思って話したニュースが、相手には「それ先週のやつだよ」と返されて、なんだか取り残されたような気持ちになる。SNSを開けば情報は山ほど流れてくるのに、どれが自分に関係あるのか、どこまで追えばいいのか、だんだん分からなくなるあの感覚です。 この本は「情報が多すぎる社会で感じるモヤモヤ」を、無理に解決しようとするんじゃなくて、そもそも何が起きているのかを丁寧に解きほぐしてくれます。例えば、若者の方が中高年よりも「情報過多」を強く感じている理由とか、人それぞれ“見えている世界”が違うせいで「みんな」という言葉が成立しづらくなっている現実とか。読んでいるうちに、自分の混乱が構造的なものだと分かって、ちょっと肩の力が抜けました。 個人的に効いたのは、情報を「Life in」させるという考え方でした。全部追うのではなく、自分の生活に自然に入り込む流れをつくること。あと、相手に届く情報って、ただ投げればいいわけじゃなくて「自分事として受け取れる文脈」が必要なんだ、という指摘も仕事に直結する気づきでした。 SNSやニュースに振り回されている感覚がある人、あるいは情報を届ける側にいながら、自分でも迷子になっているような人に刺さると思います。
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