
箱根駅伝監督 人とチームを育てる、勝利のマネジメント術
酒井 政人
カンゼン / 2015-11-19
この本について
仕事でもチームでも、「頑張っているのに結果が見えない時期」が続くと、自分のやり方が間違っているのか、そもそも自分に向いていないのか…そんなモヤモヤが出てきます。僕も同じで、つい“劇的な改革”に正解を求めてしまうことがあります。でも、この本を読んでいると、実際の現場ではもっと地味で、もっと人間くさい積み重ねが効いてくるんだな、と落ち着く感覚がありました。 印象的だったのは、名門校でも「3年主将を任せる以外は特に大きな改革はしない」とか、問題のある選手を一掃するのではなく「弱い原因を丁寧に拾って取り除く」といった、小さくて具体的な判断が軸になっているところです。選手選びでも“強い選手”より“チームカラーに合う人”を採るなど、即効性より長いスパンを見ている姿勢が貫かれていて、自分の職場での判断にも置き換えやすいなと思いました。 もうひとつは、監督が選手に「自分の頭で考えること」を求め続けている点です。言われたから走るのではなく、自分で考えて選択させる。失敗した経験や、どん底に落ちた時期をどう立て直したかまで丁寧に描かれていて、“成果を出す人”ではなく“育っていく人”のリアルがそのまま残っています。奇策に見える区間配置の裏にも、長期的な成長を見ての判断があるのが興味深かったです。 派手な成功法則より、「地味だけど効くチームの育て方」を知りたい人に刺さる一冊です。自分の現場に持ち帰れる視点が必ずいくつか見つかると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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