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シロアリ-女王様,その手がありましたか! (岩波科学ライブラリー)

シロアリ-女王様,その手がありましたか! (岩波科学ライブラリー)

松浦 健二

累計読者数3
平均ハイライト数 34件/人
star総合評価 64/100
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この本について

仕事でも日常でも、「人間って結局“本能”に振り回されてるだけなんじゃ…」みたいな気分になる時があります。正しさとか倫理を考えたいのに、どこかで割り切れない。自分の行動の理由がよくわからなくなって、変に落ち込んだりもする。 そんなモヤモヤに、この『シロアリ―女王様,その手がありましたか!』は意外な角度から効いてきます。シロアリの社会を覗くことで、私たちの“人間らしさ”がどこにあるのかが浮かび上がってくるんです。 たとえば、同じ社会性を持つ昆虫でも、シロアリは生き延びるために徹底した分業をし、個体としての自由はほとんどありません。グルーミングや埋葬の仕組みなど、行動の多くは生存のための必然です。でも本書はそこで終わらず、「自然な行動=正しい行動ではない」というところまで踏み込んで、人間が“迷う存在”であることの意味を問い直してくれます。 また、女王の繁殖戦略や、単為生殖と有性生殖の使い分けの話は、一見ただの生物学の雑学に見えて、読み終わる頃には「合理性ってこんなに文脈依存なんだ」と気づかされます。自分が日々“正しい選択をしなきゃ”と無意識に思い詰めていたことにも気がつきました。 昆虫の話なのに、人の行動や社会の見え方がふっと変わる。そんな体験を求めている人には特に刺さる本だと思います。

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