
「やばいこと」を伝える技術 修羅場を乗り越え相手を動かすリスクコミュニケーション (毎日新聞出版)
西澤 真理子
毎日新聞出版 / 2017-08
この本について
仕事で「これ、どう伝えればいいんだろう…」と立ち止まる場面って、けっこうありますよね。自分の中では問題が“やばい”とわかっているのに、相手の反応が怖かったり、説明の順番に迷ったりして、つい先延ばしにしてしまう。僕もよく同じところでつまずきます。 この本を読んでいて、読者の方が保存した「私はじつは困っています。どう思いますか? 聞かせてください」という一文に、すごく共感が集まるのはよく分かります。結局のところ、伝える技術って“うまく話す”以前に、“立場や肩書きをいったんおろして、人として困っていることを正直に共有する”ところから始まるんですよね。強く出るわけでも、弱々しく下手に出るわけでもなく、共通の課題として差し出す。この姿勢をどう作るかを、この本はかなり現実的に教えてくれます。 特に効いたのは、状況が悪化する前に「相手と同じテーブルに乗せる」ための言葉の選び方や、感情がぶつかりそうな場面でも話を整理して届ける構造の作り方です。相手の立場に気を配りつつ、自分の困りごとを曖昧にしない伝え方が、具体例とセットで示されていて、読みながら自分の仕事のシーンが何度も頭に浮かびました。 職場での報連相やクライアント対応で「本当のことを言うほどやりにくくなる気がする」と感じている人には、特に刺さると思います。この本は、リスクコミュニケーションという専門的なテーマを扱いながらも、日々の会話に落とし込んでいく実践のヒントが多いので、僕と同じように“言いにくい話を後回しにしがち”な人には心強いはずです。
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