![[実践]小説教室 伝える、揺さぶる基本メソッド](https://m.media-amazon.com/images/I/818evy-KXCL._SY500.jpg)
[実践]小説教室 伝える、揺さぶる基本メソッド
根本昌夫
河出書房新社 / 2018-03-21
この本について
小説を書こうとすると、最初の一行から手が止まることがあります。何を書けばいいのか、どこまで描けばいいのか、そもそも自分なんかに物語なんて作れるのか……。読んで面白いと思う作品はあるのに、いざ自分が書こうとすると現実と理想のあいだで迷子になる。そんなモヤモヤを抱えたまま時間だけが過ぎていく感じ、よくわかります。 この本の面白いところは、「才能」を語らないところです。むしろ、感受性が強くて社会に合わせながら生きているような、あの複雑さこそが小説を書く土台になると言い切ってくれる。さらに、題材探しを外側に求めすぎず、自分の中の喜びや哀しみ、そして“自分は何を表現して生きたいのか”を手がかりにしていいと示してくれるのが、肩の力をふっと抜いてくれます。 そして細かいテクニックでは、冒頭で読者を日常から連れ出す仕掛けや、描写を「絵」でも「字」でもなく一つの「空間」として届ける感覚など、実際の執筆中に「あ、こういうことか」と腑に落ちる視点が多いんですね。登場人物を尊重して勝手に動かさない、言葉が原物から逃げていく前提で向き合うなど、迷って止まってしまうポイントに丁寧に光を当ててくれます。 小説を書きたいけれど、完璧な世界観や壮大な物語を考えなきゃ…と勝手にハードルが上がってしまう人に刺さる一冊です。むしろ、洗濯機の渦を見て宇宙を感じるような、身近なところから深く潜っていく姿勢こそが物語になる。そんな当たり前のことを、実践レベルで思い出させてくれました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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