
勇気をくれる日本史 誰も知らない偉人伝 (角川文庫)
白駒 妃登美
KADOKAWA / 2018-06-15
この本について
仕事でも日常でも、ふと「自分がやっていることに意味あるのかな」とモヤモヤする時ってありますよね。頑張りきれずに一日だらっと過ごしただけで、なんとなく自己嫌悪が積み重なっていく。でも、だからといって無理やり自分を追い立てると疲れるだけで、結局また同じところをぐるぐる回ってしまう。僕自身、まさにそのパターンにハマりがちです。 この本を読んで驚いたのは、「自分が一日怠ければ、日本が一日遅れる」という秋山真之の言葉が、昔の日本では特別なエリートだけの発想じゃなかった、という視点でした。歴史の中の名もなき人たちが、自分の仕事を淡々と大事にしていたという話を読むと、「もっと頑張れよ」という押しつけじゃなくて、「そんなに大きなことをしなくても、自分の一日って案外どこかで誰かにつながっているのかもしれない」と静かに思えるんですよね。怠けた日があってもいいけれど、もう少しだけ丁寧に過ごしてみようかな、という程度の前向きさが戻ってくる感覚があります。 もう一つ、この本のいいところは、歴史上の人物を“立派すぎる存在”として扱っていないことです。失敗したり迷ったりしながら、自分にできる分だけ役割を果たしていく姿が描かれていて、「完璧じゃないまま進んでいいんだな」と思わせてくれる。自分の足元が急に明るくなるような感覚です。 自分の仕事に少しでも意味を見出したい人、あるいは日々の小さな行動に自信が持てない人には特に刺さる一冊だと思います。僕と同じように、迷いながら働いている人にそっと寄り添ってくれる本です。
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