
シンガポール読本: ガイドブックの新定番
Hugo
枻出版社 / 2013-08-27
この本について
旅行先って、行く前にある程度「こんな雰囲気だろう」と思い込みで見てしまいがちですよね。特にシンガポールは、多民族国家と言われつつも、自分の中ではうまくイメージが整理できず、結局ガイドブック通りの場所を回って終わる…みたいなモヤモヤが残ることがあると思います。僕自身、現地の空気をつかみきれないまま帰国した経験があって、ずっと気になっていました。 この本を読んで面白かったのは、「チャイナタウン・オブ・チャイナタウン」という一文にも象徴されるように、場所の見え方が一段深くなることなんです。単に観光地としてのチャイナタウンではなく、“中国系が多数を占める国家におけるチャイナタウン”という構造を意識すると、同じ風景でも違う文脈が立ち上がってくる。街の成り立ちを知ることで、店の並びや人の動きにも意味があることが分かり、歩くスピードまで自然と変わります。 それから、「ガイドブックの新定番」と言われつつも、単にスポット紹介ではなく、そこに生きている人の背景や歴史の層が描かれているので、旅の途中で迷ったときの“視点の置き直し”がしやすいです。僕は、観光の予定が詰め込まれすぎて頭が真っ白になったとき、この本の一節を思い出して、あえて予定を崩して街を歩き直したことがあります。そういう柔らかさがある一冊だと思います。 「シンガポールをただの観光地として消費したくない人」に特に刺さるはずです。地図に載っている場所が急に立体的になってくる感覚があるので、次の旅をじっくり味わいたい人にはちょうどいい距離感の本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの100%が集中しています。
読書の順序
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