
東大生の本の「使い方」―――「考える武器」としての読書 (三笠書房 電子書籍)
重松 理恵
累計読者数5
平均ハイライト数 6件/人
star総合評価 43/100
boltライト読書型
この本について
情報が多すぎて、何を信じていいのかわからなくなることが増えました。気づけば、自分に都合のいい意見だけ拾ってしまったり、逆に何も判断できずに流されてしまったり。読書が大事なのはわかっていても、「どう読めば自分の力になるのか」が曖昧なままの人は多いと思います。僕もその一人でした。 『東大生の本の「使い方」』は、いわゆる“読書術のコツ”だけを並べた本ではありません。むしろ、あふれる情報に振り回されないために、どうやって「自分の思考を鍛えるか」を具体的に掘っていく内容です。原典に触れる理由や、著者の脳のかけらを自分にはめ込むように読む感覚、ジャンルを意図的に広げる意味など、言われてみれば当たり前なのに、自分では実践できていなかった視点が多くありました。特に「変なことを言う人との距離を置かず、一度は真面目に聞く」という姿勢は、単なる知識量ではなく、思考体力そのものをどう育てるかに直結していて刺さります。 そしてこの本が面白いのは、読書量を誇るためではなく、あとから思考を引っ張り出せるように読む、というごく現実的な姿勢が一貫しているところです。付箋を貼る、引用できる言葉を探しながら読む、同じ本を三回読む。派手さはないのに、確実に血肉化につながる方法ばかりです。 「流れてくる情報に疲れてきた」「判断軸を自分の中につくりたい」と感じている人にこそ、静かに効いてくる一冊だと思います。
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