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吉田松陰『孫子評註』を読む 日本「兵学研究」の集大成 (PHP新書)

吉田松陰『孫子評註』を読む 日本「兵学研究」の集大成 (PHP新書)

森田 吉彦

PHP研究所 / 2018-12-14

累計読者数3
平均ハイライト数 12件/人
推定読了時間 約4時間14分
star総合評価 43/100
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この本について

仕事でも日常でも、判断がぶれたり、他人の評価に引きずられたりして、「結局、自分は何を基準に動けばいいのか」が分からなくなるときがあります。特に情報が多い場面ほど、拙速に決めたくなる一方で、慎重すぎて動けなくなることもあって、僕自身いつもそこで迷います。 この本を読んで印象に残ったのは、松陰が『孫子』を“正しく読むための態度”そのものを示してくれるところです。世間の評価をうのみにせず、原典探しに固執せず、まずは自分の頭で「何が本質か」を掴もうとする姿勢。これは仕事の判断にもそのまま効いてきます。また、戦う前にどれだけ“内側の計算”を済ませておくかという視点は、プロジェクトの立ち上げや人の配置を考えるときの感覚に近く、急いで動くほど見落としが生まれる理由が腑に落ちました。さらに、詭道の解釈にある「偽りではなく、定めに縛られない」という考え方は、状況が変わる環境でどう柔軟に動くかを考えるヒントになります。 古典なのに現実の判断に直結する感覚があるので、思考の基準をもう一段深くしたい人には特に刺さると思います。僕にとっては、「どう読むか」がそのまま「どう生きるか」につながるような一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

松陰が教える本物の『孫子』。松下村塾での幻の授業がよみがえる。吉田松陰は長州藩の兵学師範であり、『孫子』は座右の書であった。その松陰が最晩年に松下村塾で講義し、遺したのが『孫子評註』である。この書は、松陰が、江戸期の『孫子』研究を集大成しつつ、欧米列強が迫る時勢もふまえて読み解いたものであり、まさに、生涯を賭けて到達した「本当の主著」といえる。高杉晋作、久坂玄瑞ら松下村塾の教え子たちの維新戦略の淵源も、この『孫子評註』にあった。実は、『孫子』の思想の意味するところは、具体例に当てはめて考えなければ腑に落ちないことも多い。だが、事例の選択を誤れば、まったく見当違いの話にもなりかねない。その点、吉田松陰が真摯に取り組んだ解釈を一つの手がかりとすることで、『孫子』を一段深く理解することができるようになるのである。日本周辺の安全保障の危機がかつてないほどに高まる今、改めて手に取り、学びたい、日本人のための『孫子』研究の決定版。 【PHP研究所】
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