
独習C++ 新版
高橋 航平 and επιστημη(エピステーメー)
翔泳社 / 2019-11-11
この本について
コードを書いていると、「なんでこの挙動になるんだ…?」とか「この const、本当に正しいのか?」みたいな細かいモヤモヤが積み重なる瞬間ってありますよね。自分も C++ を触り始めた頃は、参照・static・mutable あたりで混乱して、書くたびに挙動を確かめる日々でした。 『独習C++ 新版』は、その “なんとなく理解したつもり” が残りがちな部分を、実際のコードの動きとセットで説明してくれる本です。たとえば const メンバー関数でも static メンバーは書き換えられる理由や、mutable が本当に必要な場面がどれほど限られているかが、抽象論ではなく具体的なケースとして書かれている。ラムダのキャプチャや auto の役割にしても、「こう書くとこう見える」というリアルな挙動まで踏み込んでくれます。自分は static 変数の寿命や、参照キャプチャとコピーキャプチャの違いを、ようやく腹落ちさせられました。 この本の良いところは、C++ の“仕組みとしての理由”まで触れてくれるので、後で別のコードを書いたときにも「あ、これはあの時の話だ」と線がつながるところです。共用体や typedef のような C 言語から続く要素もしっかり扱ってくれるので、既存のコードベースと向き合うときにも助けになります。 「C++ を書いていると局所的な理解で止まってしまう」と感じている人には特に刺さるはずです。自分のコードの挙動に説明がつくようになると、バグの発生箇所が読めるようになるし、API を設計する時の判断もぶれにくくなります。焦らず読み進めるタイプの本ですが、その分、積み上がっていく安心感があります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの39%が集中しています。
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