![[新装版]アフリカで誕生した人類が日本人になるまで (SB新書)](https://m.media-amazon.com/images/I/81bBSAhCsZL._SY500.jpg)
[新装版]アフリカで誕生した人類が日本人になるまで (SB新書)
溝口 優司
累計読者数5
平均ハイライト数 5.2件/人
star総合評価 42/100
boltライト読書型
この本について
「自分はどこから来たのか」を考えるとき、学校で習った知識だけではどうしても薄く感じてしまうことがあります。結局のところ、私たちの体や習慣、性質って何がルーツなんだろう…と。こういう問いって、日常では答えも出ないまま胸の奥に沈んでいきがちですよね。 この本は、そのモヤモヤを無理に晴らすというより、地面に置いて形を確かめるように「人類がどう歩いてきたのか」を見せてくれる一冊でした。直立二足歩行が脳の発達を引き起こす…という流れは、すごく理屈っぽい話のようでいて、読んでみると妙に現実的なんです。手が自由になったから道具が生まれ、その道具がまた脳を刺激していく。この循環を知ると、私たちの「考える」という行為すら環境の産物なんだなと落ち着いて受け止められました。 また、「人種」と「種」の違いのところは、思っていた以上にスッと刺さりました。見た目がどれだけ違っても子どもも孫も生まれる、一つの種であるという視点は、日常でつい忘れがちな前提です。進化の話を通して、他者を見るときの目線が少しだけ変わる感覚がありました。 そして、日本列島に人が住み始める過程も、抽象的な歴史ではなく、気温が上がり木の実が増えて、海が近くなって…という生活の延長として描かれていて、妙にリアルなんですよね。「縄文=土器」みたいな単語ではなく、暮らしから時代がつくられていく様子が見える。自分の生活にもちゃんと地続きでつながっている感じがありました。 自分のルーツを“感覚として”理解したい人に刺さる本だと思います。
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