
【ユダヤ式教育術】 タルムード
あまま
この本について
仕事でも子育てでも、「正しさは分かっているのに踏み出せない」とか、「結局いつも安全な方ばかり選んでしまう」というモヤモヤに心当たりがある人は多いと思います。僕もまさにそのタイプで、何かを捨てるとか、犠牲を払うという発想になると急に足が止まります。 この本に出てくるユダヤの昔話や教育の場面を読むと、その“迷い”の正体が少しだけ見えてきます。例えば、ザクロを分け与えた弟が一番損をしているように見えて、実はそこに人としての器が現れていたり、子どもに答えを教えてしまわず「なぜ?」を繰り返す姿勢が、考える力そのものを育てていたり。犠牲を払うことが目的ではなく、何かを選ぶ時に「自分は本当に何を差し出す覚悟があるのか」を丁寧に問い直す姿勢なんだと、少し腑に落ちました。 もう一つ刺さったのは、一律教育の愚かさを語る寓話の数々です。牛とロバに同じくびきをつけて動かなくなった農夫の話なんて、まさに僕らの日常そのままです。会社でも家庭でも、“みんな同じであること”が安心につながるけれど、本当はそれで誰の力も伸びなくなっている。個性を認めるとか、オーダーメイドの学びをするとか、きれいごとに聞こえていた言葉が、この本では生活の具体的な場面と一緒に出てくるので、妙な納得感があります。 一気に人生が変わるような派手なメッセージではありませんが、自分の選択の基準を見直したい人にはしっくりくると思います。特に「失うことが怖くて前に進めない」と感じている人には、静かに効いてきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
読書の順序
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