
会社に人生を預けるな~リスク・リテラシーを磨く~ (光文社新書)
勝間 和代
光文社 / 2009-03
この本について
仕事で判断を迫られるたびに、「結局いつも無難な方を選んでしまうな…」と感じることがあると思います。自分が臆病なのか、環境のせいなのか、そのあたりもよく分からないまま、気づけば同じ場所をぐるぐる回っているような感覚になることがあります。僕自身もずっとそうで、慎重さと恐れの境界線がどこにあるのか見失う瞬間がよくあります。 この本が刺さるのは、そんなモヤモヤに対して「あなたの性格だけの話じゃない」という視点をくれるところです。保存されていた抜粋にあるように、日本の組織ではリスクを取っても報われにくい構造が長く続いてきました。だから、多くの人が無意識に安全策へ寄ってしまうのは当然で、まずそこを理解するだけで、自分を責めすぎずに済むようになります。また、リスクを避けるクセがどんな場面に表れやすいのか、著者の実体験を通して描かれるので、仕事の中の具体的な行動に照らし合わせやすいのも助かりました。自分が慎重だから動けなかったのか、仕組みに引っ張られていたのか、その切り分けが少しずつできるようになる感覚があります。 とはいえ、この本は「もっとリスクを取れ」と背中を強く押すタイプではなく、「自分がどのレベルのリスクなら扱えるのか」を見直すための土台を整えてくれる一冊です。特に、仕事で提案がいつも無難になりがちな人や、新しい挑戦に踏み出す理由づけが欲しい人にはしっくりくると思います。読んだあと、自分の判断基準がどこから来ているのかを少し冷静に見られるようになりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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