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鎌倉うずまき案内所 (宝島社文庫)

鎌倉うずまき案内所 (宝島社文庫)

青山美智子

宝島社 / 2019-07-12

累計読者数3
平均ハイライト数 4.7件/人
推定読了時間 約4時間36分
star総合評価 36/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 29%

この本について

なんとなく毎日が同じところをぐるぐる回っている気がしたり、自分だけ置いていかれているような焦りが湧いたりしませんか。仕事でも家庭でも、人との距離感でも、「このままでいいんだろうか」と立ち止まりたくなる瞬間ってありますよね。僕もよくあります。でも、この本を読んでいると、その立ち止まり方そのものが少しだけ変わる感覚がありました。 たとえば「どんな立派な人でも、結局は台所やトイレに帰っていく」という視点。肩書きとか成果とか、そういうもので自分を測りがちなとき、この言葉に触れると一気に呼吸がゆるむんです。みんな生活者なんだよな、と。そこを思い出すだけで、比べすぎてしんどくなる気持ちがやわらぎます。それから「螺旋階段」という比喩。まっすぐ進んでないように見えても、同じ景色を見ても、それは戻っているんじゃなくて高いところから見直しているだけかもしれない。停滞に見える時期の意味づけが、少し変わるんですよね。 そしてもう一つ刺さったのは、「瓶の中にいれば安全」という話。自分で閉じておきながら、開かないフタのせいにしていたことって、思い返すといくつもあって。そこから一歩外に出るタイミングって、誰かに背中を押されるというより、自分が自分に気づく瞬間なのかもしれません。この本はその「気づき」が静かに起きるような物語が続いていきます。 特に、自分の歩みが遅く感じる人や、変わりたいと思いながらも不安が勝ってしまう人に、じわっと届くと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

古ぼけた時計屋の地下にある「鎌倉うずまき案内所」。旋階段を下りた先には、双子のおじいさんとなぜかアンモナイトが待っていて……。「はぐれましたか」会社を辞めたい20代男子。ユーチューバーを目指す息子を改心させたい母親。結婚に悩む女性司書。クラスで孤立したくない中学生。いつしか40歳を過ぎてしまった売れない劇団の脚本家。ひっそりと暮らす古書店の店主。 平成時代を6年ごとにさかのぼりながら、6人の悩める人びとが「気づくこと」でやさしく強くなっていく――。うずまきが巻き起こす、ほんの少しの奇跡の物語。読み終えたあと、必ず最初に戻りたくなります。
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