
経営者が知っておくべき ジョブ型雇用のすべて
白井 正人
この本について
最近、「ジョブ型がいいって言うけど、実際どこから手をつけたらいいのか分からない」「社内公募や評価制度の話になると、一気に現実的な壁が出てきてモヤっとする」という声をよく聞きます。自分も同じで、制度の言葉だけは知っていても、日常のマネジメントに落とすと途端に霧がかかる感じがありました。 この本は、その霧を少しずつ晴らしてくれるタイプの実務書です。たとえば、多くの人がつまずく“評価の駆け引き”や“公募が機能しない理由”を、きれいごと抜きで具体的に説明してくれます。また、ジョブ型とメンバーシップ型のどちらが優れているという単純化をしないで、「どんな場面では柔軟性が落ちるのか」「配置や育成はどう再設計すべきか」という現場レベルの話まで踏み込んでいます。さらに、経営者だけでなく、現場マネジャーや個人の意識・スキルまで変わらないと制度は動かないという指摘があり、組織改革って結局“人の行動”なんだよなと腹落ちしました。 特に刺さるのは、社内公募や配置転換のリアルな運用。なぜ応募が起きないのか、その裏にある心理や組織構造まで踏まえていて、「理論だけ理解しても動かない理由」が言語化されていきます。ジョブ型の議論に疲れてしまった人ほど、実務の地面に足がつく感覚を取り戻せる本だと思います。 「制度と現場のズレに日々悩んでいる人」に向けて書かれたような一冊です。理想論ではなく、組織で本当に起こっていることを扱いたい人にはかなり刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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