
ジョブ型人事制度の教科書
柴田彰 and 加藤守和
日本能率協会マネジメントセンター / 2021-02-24
この本について
人事制度の話って、現場のリアルと制度の建前がどうにも噛み合わなくて、考えれば考えるほど「これ、どこから直せばいいんだろう」と手が止まることが多いです。とくにジョブ型になると、処遇・配置・組織設計が全部つながるので、少し判断を誤るだけで制度が形だけになってしまう。自分も何度も同じ悩みにぶつかってきました。 この本がありがたかったのは、ジョブ型の“理想論”ではなく、実際に運用するときのつまずきに手を当ててくれるところです。たとえば、情報開示のレベルをどう階層ごとに分けるか、役割価値をどう測るか、昇格や組織変更を事業部任せにしたときに起きる歪みなど、現場でモヤモヤしがちなポイントが丁寧に分解されています。中間層への報酬影響や不利益変更の同意プロセスなど、説明責任の重いテーマも避けずに扱われていて、「ここが曖昧だから現場が疲弊するんだよな」と腑に落ちる場面が多かったです。制度を回す側の教育や運用体制の整備も繰り返し語られていて、結局は“仕組みより運用”という当たり前を具体的にどうやるかが見えてきます。 制度を刷新したいけど、どこが論点なのかまだ自信がない。そんな人に特に刺さる一冊だと思います。自分も読んでみて、組織設計や処遇の判断をするときの迷いが少し減りました。制度を良くしたいという気持ちはあるけれど、現実の制約の中でどう動けばいいのか悩んでいる方にちょうどいい距離感の本です。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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