
この本について
小説を書いてみたいのに、プロット作りで止まったり、最初の一行が永遠に書けなかったり。もしくは、ようやく書き進めても「これで合ってるのかな」と不安になってしまう。書くことに憧れがある人ほど、このあたりで足踏みしがちだと思います。僕も同じでした。 『作家で億は稼げません』は、そういう迷いをいったん横に置いて「まず書く」「書き切る」という視点をぐっと引き寄せてくれる本です。特に刺さったのは、初心者はまず実戦に出るべきという考え方で、アイデアや設定を固める前に、とにかく机に向かって好きな場面から書いてみていいという姿勢です。書いてみないと何が足りないか分からない、というのは確かにその通りで、妙な安心をくれます。また、「書けるもの・書けそうなもの・どうしても書けないもの」を最初に仕分けしておく方法も、無駄に迷う時間を減らしてくれます。さらに、途中段階の原稿を早めに編集者へ渡すという話も、実務での動き方がよく分からない人にはありがたい視点でした。 とはいえ、この本は夢を煽るタイプではなく、地に足のついたサバイバル術に近いです。バックアップの話まで丁寧に書かれていて、「書く生活」を続けるために必要な現実的な工夫が多い。こういう情報って、意外と誰も教えてくれないんですよね。 書きたいのに書けない、でもどこかで一度は書き切ってみたい。そんな人に刺さる一冊だと思います。
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