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ウィッチャー短篇集1 最後の願い (ハヤカワ文庫FT)

ウィッチャー短篇集1 最後の願い (ハヤカワ文庫FT)

アンドレイ サプコフスキ、川野 靖子

早川書房 / 2021-12-24

累計読者数3
平均ハイライト数 10.7件/人
推定読了時間 約4時間53分
star総合評価 60/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 81%

この本について

人と関わるとき、「自分は特別じゃないのかもしれない」とふと不安になったり、逆に違いを盾にして身を守ろうとしてしまうことってありませんか。誰かを責めながらも、本当は自分の弱さと向き合いたくないだけだったりして、後でモヤッとするやつです。 『最後の願い』に出てくる登場人物たちは、そのあたりの感情をいちいち直球で突いてきます。エルフが「違うこと」を誇りにしていたけれど、それは薄い盾にすぎなかったと気づく場面や、人間が自分をましに見せるために“怪物”を作り出すというゲラルトの言葉は、ちょっと笑えるのに耳が痛い。世界観はファンタジーなのに、そこで描かれる“人間の言い訳”や“逃げ道”は、日常で自分がやっていることと重なってきます。 もうひとつ、この本は「選ぶ」ということの重さを静かに見せてくれます。魔法使いの娘たちが過去を切り離されて美しく“つくられていく”描写や、ゲラルトとイェネファーの関係に滲む覚悟は、格好いいというより痛みがある。その痛みがあるからこそ、「何かを得るとき、何かを失う」という当たり前のことが、少しだけ自分の中でも整理されていく感じがあります。 物語としても面白いのに、読後に妙な静けさが残る短篇集です。自分の弱さと格好のつかなさを、そのまま抱えて生きている人に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

諸国を渡り歩き、怪物を退治するウィッチャーは、その魔法の力ゆえ嫌われる。ウィッチャーのゲラルトはある町で〈黒太陽の呪い〉を受けた変異体退治を依頼されるが……。ゲラルトが“ブラビケンの殺し屋”と呼ばれることになるできごとを描いた「小さな悪」のほか、彼と女魔法使いイェネファーとの出会い「最後の願い」など六篇を収録。ゲームやドラマとなり、世界中で話題の〈ウィッチャー〉シリーズの原点となる短篇集

目次

最後の願い 理性の声. 1 ウィッチャー 理性の声. 2 一粒の真実 理性の声. 3 小さな悪 理性の声. 4 値段の問題 理性の声. 5 世界の果て 理性の声. 6 最後の願い 理性の声. 7
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