
継続できる海外移住: どこででも生きられる力を身に付ける 海外移住編
五十嵐 唯、宮下 なみ子
この本について
海外に出たい気持ちはあるのに、現実的に暮らせるのか、言語や文化の違いに溺れてしまわないか、ときどき不安になることがあります。自由になれるようでいて、気づけば流されるだけになってしまうかもしれない。そういうモヤモヤ、僕自身もずっと抱えてきました。 この本を読んで印象的だったのは、海外移住を「勢い」ではなく、地に足のついた生活として捉えているところです。例えば、言語の背景にある価値観の違いに触れながら、自分がどこから来て何を大事にしたいのかを問い直す視点。現地の物価やサービスを“安いか高いか”で判断するのではなく、その裏にある尊厳や仕事の価値を理解する姿勢。そして、移住を続けるためには生活そのものを組み立てる計画性が欠かせず、そのトレーニングとして料理の話まで出てくるのが面白いところでした。どれも派手ではないのに、現場で生きるためのリアルな感覚ばかりです。 海外に出ると、周囲の“空気”が読めなくなるぶん、何者として生きるのかを自分で決めなきゃいけない瞬間が増えます。この本はその怖さをごまかさず、でも必要以上に煽りもしない。現地に馴染むほど逆に日本人としての自分をどう扱うかが問われる場面も描かれていて、僕はそこでハッとさせられました。移住が「逃げ」ではなく「選ぶ行為」になっていく感じです。 海外移住に興味はあるけれど、現実的な部分まで踏み込めずにいる人。特に“海外ならきっとなんとかなる”という幻想から一歩抜け出したい人に静かに刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
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