
エバンジェリストの仕事術
西脇資哲
日本実業出版社 / 2015-02-20
この本について
プレゼンの予定が入るたびに、「これだけ忙しいのに準備なんて無理だよ」と胸のどこかでため息が出ることがあります。会場に行って機材が想定と違ったり、時間配分が狂ったりすると、終わったあとに妙な後悔だけが残る。何度やっても慣れないし、そもそも自分に特別な才能があるわけじゃない……そんな気分のまま本番だけは迫ってくる。僕もずっとこのループにハマっていました。 『エバンジェリストの仕事術』を読んで刺さったのは、「才能じゃなくて、準備の具体さ」で差がつくという視点でした。著者がリハーサルを当たり前のように“徹底的に”やる理由が、生々しいほど具体的に書かれている。ステージの上がり方からネットワークの速度確認まで、全部を前日に試す。ここまでやるのかと思う一方で、これなら明日の自分にも一個取り入れられるな、という現実味があるんです。さらに、日中はプレゼンと移動で埋まるからこそ「朝と深夜にしか準備できない」という話も、働き方の前提を見直させられました。時間がないのではなく、時間をどこで確保するかを決めていなかっただけかもしれない、と。 もうひとつ救われたのは、著者自身が“特別な人ではない”と言い切っているところです。だからこそ、練習の量と、デモで五感に訴える技術の積み重ねが武器になる。努力論というより、現場で積み上がってきた工夫の記録として読めます。 プレゼンや説明の場で「もっとちゃんと伝えたい」と悩んでいる人には、静かに効いてくる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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