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本は読めないものだから心配するな

本は読めないものだから心配するな

管啓次郎

累計読者数3
平均ハイライト数 7.3件/人
star総合評価 43/100
boltライト読書型

この本について

読んでいる途中で「自分はいったい何を掴もうとしてるんだろう」と不安になること、けっこうありませんか。ページをめくっても頭に残らないし、結局ぜんぶ忘れるのに意味あるのか…と立ち止まってしまうあの感じ。読みたい気持ちはあるのに、読めている実感だけが置いていかれる、あの妙なモヤモヤです。 『本は読めないものだから心配するな』は、その不安に真正面から寄り添ってくれます。まず、この本は「そもそも読書は完結しないものだ」と言い切ります。本には冊という単位すらない、とまでいう。それを聞くと、読めていない自分を責める必要なんてなかったのかもしれない、とふっと肩が下りるんですよね。さらに、読むことは時間を循環させる行為だという視点も面白くて、いま理解するかどうかより、過去や未来と自分がどうつながるかのほうがずっと大事なんだと気づかされます。そして、ただ歩くように読む、という比喩も印象的でした。目的がなくても、歩けば勝手に何かに出会うように、読書もじわじわと自分を変えていく。その変化は事後的にしかわからない、という距離感も、無理なく受け入れられます。 ちゃんと読めていない気がして落ち込む人、読書との関係をもう少しゆるいものにしたい人に刺さる一冊です。

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