
教師の最速仕事術大全
三好真史
東洋館出版社 / 2022-02-28
この本について
教師の方と話していると、「タスクが細かく散らばっていて、何から手をつけたらいいのか分からない」とか、「気づいたら放課後に一気に疲れが押し寄せてくる」という声をよく聞きます。僕自身も、日中は子ども対応で頭がいっぱいで、やるべきことを思い出すだけでひと苦労…という日がありました。そんなとき、この本の抜粋を読んでいくと、読者の方が保存した理由がなんとなく分かるんです。ややこしい理論よりも、明日からそのまま使える“具体的な動き方”が多いからだと思います。 たとえば「週案に全部を集める」という考え方は、情報管理が苦手な人ほど効きます。バラバラのメモを拾い集めるのではなく、一か所に集約して、そこを見れば今日やることが全部見える状態にしておく。これだけで、仕事に追われている感じがすっと減ります。あるいは、すぐ手が離せないときに「後でもう1回言ってくれる?」と言えるようにしておくと、目の前の作業を中断せずに済みます。こういう小さな“ずらし”が積み重なると、毎日の余裕が全然違ってきます。 もう一つ大きいのは、「子どもがいる間にやれる仕事は終わらせる」という姿勢です。授業中でも、教師がずっと関わり続けなくてもよい場面をつくり、その時間を事務処理に回すという発想は、罪悪感よりも実用性が勝つと思います。読者の方が抜粋していた「攻撃は最大の防御」という言葉も、学級が落ち着くことで仕事全体の負担が減るというリアルな視点があるからこそ刺さるのだと思います。 大袈裟なことを求めず、とにかく“現実の行動を一つ軽くしたい”という人にはぴったりの本です。日々の仕事に押しつぶされそうになっている先生にこそ、静かに効いてくる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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