
教師の働き方を変える時短
江澤 隆輔
東洋館出版社 / 2019-02-28
この本について
授業づくりに時間をかけたいのに、気づけば雑務やトラブル対応で一日が終わっている。職員室の空気的に早く帰りにくいし、子どもの記録も追いつかない。そんなモヤモヤを抱えたまま年度が過ぎていく…自分もずっと同じ悩みをぐるぐる回していました。 この本がよかったのは、「時間を削る」より前に、そもそもの“見通しの持ち方”を教えてくれたところなんですよね。たとえば、子ども一人ひとりの記録をバラバラのメモで持つのではなく、市販ノートに一人一ページのスペースをつくって積み上げていく方法。日々の指導の流れの中で自然と情報が集まるので、あとから振り返る負担が減ります。また、授業づくりの軸を最初に決めてしまうことで、教材研究の迷いが大きく減り、空いた時間を本当に必要な準備に回せる感覚も得られました。さらに、トラブルが起きやすい「場所」と「時間帯」を把握して動線を変えるだけで、そもそも揉め事を未然に防げるという視点も現場ならではだと思います。 読んでいて一番救われたのは、「長く働く=いい先生」ではない、というごく当たり前なのに忘れがちなメッセージでした。子どもが自分でできることは任せる。先生が“個人商店”にならず、情報や作業をチームで回せるようにする。そんな現実的な工夫が積み重なることで、授業にも心にも余白が生まれていくんだと実感します。 忙しさの中で「どこから手をつけたらいいのか分からない」と感じている先生ほど、静かに刺さる内容だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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