
ミドルリーダーのマインドセット
古舘良純
明治図書出版 / 2023-02
この本について
最近、リーダーとして「全部自分で抱えてないか?」とふと立ち止まることがあります。若手のフォローも、学級の空気づくりも、学年の調整も、気づけばその日の“火消し”だけで終わってしまう。やっていることは間違っていないはずなのに、どこかずっと追われている感じが抜けない。そんなときに、この本の視点が少し息をつかせてくれました。 特に刺さったのは、「やり方は任せるが、在り方は決める」という姿勢でした。細かい足並みを揃えなくても、山頂で会えるようにビジョンだけは共有する。これなら、余計な管理や確認に時間を奪われず、それぞれが自分のリズムで動ける余白が生まれるんですよね。また、学級の掲示物や通信を“記録”ではなく“物語”として捉える視点も、子どもを見る目を整えてくれます。事実を並べるのではなく、「その子の願い」や「教室の今がどう未来につながるか」を描くことで、自分自身の力量形成にもなるという指摘が妙に腑に落ちました。 もう一つ印象的だったのは、日々の会議や連絡の“効かせ方”です。「紙面通りです」で済むことに毎週時間を割かない。学年主任の仕事は最速で動くことではなく「これでいく」と決めること。こうした現実的な線引きが、仕事のペースを取り戻す手がかりになりました。 教室でも職員室でも、「自分の余白を削ってなんとかしてきた人」ほど刺さる本だと思います。私と同じように立ち止まりたいタイミングにいる人には、静かに効いてきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの13%が集中しています。
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