
仕事が「速いリーダー」と「遅いリーダー」の習慣
石川 和男
明日香出版社 / 2016-06-17
この本について
部下に任せたいのに任せきれない、気づけば自分で抱え込みすぎてキャパオーバー。リーダーとして動いているはずなのに、毎日「これ違うな…」と小さく落ち込む。そんな状態、正直ぼくも長く抜け出せずにいました。 この本が助かったのは、精神論ではなく「どこでつまずいているか」をかなり具体的に示してくれるところです。たとえば、任せられない背景には「失敗させたくない」という気持ちがあるけれど、著者は“失敗の大小で声かけを変える”という現実的なアプローチを教えてくれます。大きな失敗はそっと支える、小さな失敗は気づかせる。こういう線引きがあるだけで、任せ方の怖さが少し減りました。 もうひとつ刺さったのは、リーダーと部下の認識ズレを具体的にどう埋めるかの話です。「利益目標を数字で合わせる」とか「着手日を先に決める」とか、聞けば当たり前なのに、自分では意外とやれていなかったポイントが多い。気持ちではなく、行動の粒度でズレを減らす方法が書かれていて、翌日から試しやすかったです。 そして、著者が繰り返し語る“考え方”も実践的です。「その場でどうするか悩むのではなく、普段から優先順位を決めておく」「HOWで考えて改善の余地を探す」など、日々の判断のスピードが落ちる理由が腑に落ちます。リーダーの仕事って、結局“考える余白を自分に残すこと”なんだなと納得しました。 部下に任せるのが苦手な人、チームの動きが重く感じている人、そして「自分のやり方が正しいのか分からなくなる瞬間が多い人」に、静かに効く一冊だと思います。
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