
踏み出す一歩は小さくていい: 就活60社”全落ち”が、ケニアでアパレルブランドをはじめた理由
河野理恵
ライブ・パブリッシング / 20220617
この本について
「行動したい気持ちはあるのに、失敗がちらついて足が止まる」「自分で全部やらなきゃと思って苦しくなる」「肩書きも実績もない自分が、この先どう進めばいいのか分からない」。そんなモヤモヤを抱えたまま日々を過ごしてしまう瞬間、けっこうありますよね。僕もよく同じところでつまずきます。 この本が面白いのは、“大きな一歩”ではなく、“小さく試す”ことで前に進んでいく姿がとてもリアルに描かれているところです。たとえば、職人さんを変えてサンプルをつくり比べてみる姿から、「知らないなら教えてもらえばいい」という素直さがちゃんと行動に落ちている。失敗して寝込む日があっても、感情が落ち着いたらまた改善して挑戦する流れが淡々と続く。その積み重ねが、気付いたら形になっている。読んでいると、自分の停滞も「一回のつまずきで全部ダメになるわけじゃない」と少しだけ緩むんです。 それに、ケニアでの生活を通して「人にどう見られるか」から解放されていく過程や、お金・仕事・夫婦関係の価値観がゆっくり変わっていく描写が、妙に現実的で安心します。背伸びして自信を作るんじゃなくて、いまの自分のままで動いていいんだと感じられる。誰かに頼ること、名前を覚えられない寂しさを抱えながらも続けること、そのどれもが“ちゃんとした成功者の物語”ではなく、生活者としての挑戦なんですよね。 「大きい勝負より、小さく続ける勇気を持ちたい人」に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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